イギリス(英国)王室と聞けば、貴族とのイメージがあり、たいそうなお金持ちのイメージがどうして離れません。
しかし、実情ははたしてどうなのでしょうか?
イギリス(英国)王室 総資産(財産・財宝・土地の場所(領地の場所))収入源・給料 の秘密
◎イギリス王室の資産
- バッキンガム宮殿
- ウィンザー城
- ケンジントン宮殿
- Crown Estate社(クラウン・エステート社。ロンドンの「リージェント・ストリート」の店舗貸しなどの英国王室直属の不動産管理会社。
- イギリス連邦内の海岸線の土地の大多数の土地を所有
- アスコット地方(アスコット競馬場)に10万ヘクタール(青森県ほどの大きさ)の土地を所有
- 大英帝国王冠
- ロンドン塔
- 王室御用達ブランド商品開発(提携)契約金
- ロイヤルトレイン
- 王室専用公用車(ベントレー・ロールス・ロイスなど)
- 代々受け継がれている切手・時計・服・骨董品などのコレクション
- 王室有価証券(株取引)
これらイギリス王室の資産、合計で約1兆円の総資産と言われています。
その他のイギリス王室領
マン島
- ジャージー島
- マンキエ諸島
- エクレウ諸島
- ガーンジー島
- オルダニー島
- サーク島
- ハーム島
- ブレッシュ島
- ジェソー島
これに付随して年間の王室不動産収入がおおよそ60億円。
この不動産収入のうちの約15パーセントがイギリス王室へ収められ、残りが連邦政府へ収められている。
そして、忘れてならないのが、連邦政府の首相は「エリザベス女王」であると言うことです。
エリザベス女王はイギリス連邦53カ国の首相にして、イギリス連邦王国16カ国の首相でもあります。
そのエリザベス女王の個人資産が推定で約440億円あまりとされる。
しかし現在、物価の上昇や経済恐慌により貧困者(低所得者)が増加したため、一時的に王室関係費用は連邦政府から支給されていない。
◎年間王室関係費(推定)
2008年:4150万ポンド(おおよそ63億3000万円)
2009-2011年:2600万-3000万ポンド
2012年:3100万ポンド
2013年:3300万ポンド
2014年:3570万ポンド
分けられていた2つのイギリス(英国)の王室関係費用(2013年まで)
- 王室費用=宮殿、古城管理費(修繕維持費)・公用での旅行費用など。
- 王室助成費用=王室近衛兵(軍隊)・王室関係者を含めた王室人件費。
2013年にこれら、「王室費用」と「王室助成費用」が合わさり、新たに「王室関係費」としてまとめられることとなった。
そのほか、従来、王室関係費用の見直しは10年ごとに行われていて、王室と連邦政府との合議で採決がなされていた。
そして、2013年、この王室関係費用が王室が管理する不動産収益の中から15パーセントを王室関係費用として支給する方針へ変更された。
現在のイギリス王室で働く人の人数と住み込みでお世話する人の数と
- 通勤職員現在、約450名。
- そして、古城や宮殿や主要関係施設などで、住み込みでメイドや執事として働く者が50名ほど。
イギリス王室で働く人の給与額(給料)
現在、イギリス王室で働く人々の給与額(給料)は、その働く人の労働条件や仕事の職種によって様々である。
宮殿に住み込みで働く人もいれば、通勤で働く人もいる。
- メイド=約200万円。
- 服飾雑貨の管理官=約200万円。
- 執事=約1900万円。
- その他、一般通勤職であれば200万円から400万円の間。
2013年から、王室関連費用の支払いがなくなり、現在、イギリス王室は赤字となっています。
では、イギリス王室は、いったいこの赤字をどこから補填しているのか?
イギリス王室は不動産や王室御用達の商品などの契約金や売上費用が収益となりますので最終的にはこれらの費用から補填して何とか運営が成り立っているというわけです。
現在のイギリス王室の困窮状態とエリザベス女王の倹約生活
過去、イギリスは貴族か平民かを見分ける際、服装を見れば身分が分かる国だと言われてきましたがはたして現在もそうなのか?
現在、王室に当てたられる費用がないため、現在では以下のような事になっています。
- 王室専用の電車の車両の廃止
- 王室職員の新規採用人数の減少
エリザベス女王の倹約生活
エリザベス現在のイギリス王室では、当主であるエリザベス女王自らが倹約生活を引率しています。
これらを王室関係者(職員含む)すべてに促すことで、王室全体が現在、倹約生活を心がけていると言うことになります。
エリザベス女王の倹約生活の詳細
- 宮殿内の電灯の電力が40ワット以上の電球は原則使用禁止。
- 使用しない部屋の電灯などの電源は必ず切る。
- まだ使用できそうな紙は捨てずに、使用できなくなるまで再利用。
- まだ腐ってはいない、熟した果物などは捨てずに食べる
- 豪勢な花束を飾るのも、原則禁止
- 身内のプレゼントなども、豪華な贈り物は禁止
現在のイギリス王室は、資産運用でも収益を確保し、収支をうまく調整できている数少ない国家でもあります。
日本も含めた他の国々も、これに習い資産運用を積極的に行う必要があると言える。